不動産投資の利回りを深掘り|表面利回り・実質利回り・手残りの見方

戸建て投資の家賃収入・経費・修繕費・返済後の手残りを計算する大家のイラスト 物件選び・購入前チェック

物件選びで利回りは重要だが、広告の表面利回りだけでは手残りは分かりません。この記事では初心者向けに、利回りを収支へ落とし込む方法を整理します。

見る数字は3段階表面利回り実質利回り返済後の手残り家賃 ÷ 価格経費を反映現金が残るか比較は利回り、継続判断は手残り

表面利回り

年間満室家賃÷物件価格×100で計算します。比較には便利だが、取得費、空室、税金、保険、管理、修繕、借入返済を含みません。

実質利回り

年間収入から運営費を引き、物件価格と取得費の合計で割る。何を経費に含めるかをそろえないと比較できません。

手残りを確認する

  • 家賃は満室ではなく稼働率を掛ける
  • 固定資産税、保険、管理、募集、修繕を引く
  • 借入返済と大規模修繕を別に確認する
高い数字には理由がある表面利回り20%!!想定家賃が高い空室を未反映修繕費を除外前提条件を分解する

利回りが高い理由を探す

価格が安い背景に、賃貸需要、再建築、接道、修繕、災害、売却しにくさがないか確認します。高利回りは、見えていないリスクの対価である場合もあります。

1つの予測で決めない標準根拠のある家賃・経費家賃下落家賃を下げて試算空室・修繕増空室長期化・修繕増保守的でも資金が尽きないか

3つのケースで試算

標準、家賃下落、空室・修繕増加の3ケースを作ります。悪化ケースでも資金が尽きず、保有を続けられるかを見ます。

最終判断は利回りの数字ではなく、税引前キャッシュフロー、予備費、出口まで含めて行おう。

数字を入れた計算例

物件価格500万円、購入諸費用50万円、月額家賃5万円なら年間満室家賃は60万円、表面利回りは12%です。

しかし年間の空室・滞納見込み3万円、固定資産税5万円、保険2万円、管理・募集4万円、通常修繕6万円を見込むと、返済前の収入は40万円になります。取得費込み550万円に対する割合は約7.3%です。さらに借入返済が年間30万円なら、税引前の手残りは約10万円となります。

同じ「表面12%」でも、修繕や融資条件で手残りは大きく変わります。

購入時に別枠で入れる費用

  • 仲介手数料、登記、融資、税金などの取得費
  • 入居前リフォームと残置物処分
  • 火災・地震保険
  • 募集広告料や保証会社関連費用
  • 当面の運転資金と予備費

返済後利回りだけでも不十分

元金返済は経費とは異なるが、現金は口座から出ていく。収益性を見る指標と、資金繰りを見るキャッシュフローは分けて確認しましょう。税金も所得や所有形態で変わるため、必要に応じて税理士へ相談したい。

利回り比較チェック表

  • 家賃は成約可能な根拠があるか
  • 空室期間を含めたか
  • 取得費と初期修繕を分母へ入れたか
  • 毎年の支出を漏らしていないか
  • 屋根・外壁・設備更新を別枠で積み立てたか
  • 金利上昇や家賃下落でも手残りがあるか
  • 売却時の価格と費用を楽観していないか

この物件、買って大丈夫?を数字で整理

購入候補の所在地・販売価格・土地と建物の面積・建築年・間取り・駐車台数を入力し、内見前の検討材料を整理できます。無料・登録不要です。診断は参考情報として、現地確認や修繕見積もりと併せてご利用ください。

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※計算例は考え方を示す簡略例。実際の収支・融資・税務は物件や個人の条件で異なります。

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