築古戸建てを所有していると、どうしても小さな不具合や劣化が少しずつ出てきます。
そのたびに業者へ依頼すると、修繕費が積み重なってしまいます。
もちろん、電気工事や大規模な水道工事、屋根・構造部分などは専門業者へ任せるべきですが、内容によっては大家自身で対応できる修繕もあります。
今回は、築古戸建てで比較的取り組みやすいDIY・修繕を10個紹介します。
1.コーキングの補修
キッチンや洗面台、浴室まわりなどでは、コーキングが劣化して割れたり剥がれたりすることがあります。
古いコーキングを取り除いて打ち直すだけでも、見た目がかなりきれいになります。
特に水回りは清潔感が重要なので、内見前の改善としても効果的です。
ただし、水漏れの原因が配管や設備本体にある場合は、コーキングだけで済ませず専門業者へ相談した方が安心です。
空室中に水漏れや排水不良を早めに見つける確認手順は「空室中の通水は必要?戸建て大家が確認したい水回り管理と手順」でも紹介しています。
コーキングをならす道具
コーキングの表面を整えるには、目地の形に合うパッドやヘラがあると作業しやすくなります。SK11 コーキングパッドセットは、複数形状のパッドを使い分けたい場合の候補です。
施工前に古い材料を除去して清掃・乾燥し、使用場所に適したコーキング材を選びます。外壁、屋根、構造部、防水層に関わる劣化や、漏水原因が分からない箇所はDIYで覆い隠さず専門業者へ相談します。
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2.網戸の張り替え
網戸の破れは、比較的DIYしやすい修繕の一つです。
必要なものは、
- 網戸用ネット
- 網押さえゴム
- 網戸ローラー
- カッター
などです。
ホームセンターでも揃えやすく、慣れれば短時間で交換できます。
破れたままにしておくより、内見前に張り替えておいた方が物件の印象も良くなります。
3.蛇口やシャワーヘッドを交換する
蛇口そのものの交換は種類によって難易度が変わりますが、シャワーヘッドや簡単な水栓部品なら比較的交換しやすいものもあります。
古いシャワーヘッドを新しいものへ交換するだけでも、水回りの印象を変えられます。
ただし、止水栓の操作や配管接続が必要な作業で不安がある場合は、無理をせず業者へ依頼した方が安全です。
4.ドアノブや建具を調整する
築古戸建てでは、
「ドアが閉まりにくい」
「ドアノブがぐらつく」
「扉が少し下がっている」
といった症状が出ることがあります。
ネジの締め直しや蝶番の調整だけで改善する場合もあります。
小さな不具合でも、内見者は意外と気付きます。
開け閉めがスムーズになるだけでも、物件の印象は良くなります。
5.壁の小さな穴や傷を補修する
画びょうの穴や小さな傷であれば、補修材を使って目立たなくできる場合があります。
特に白い壁紙では、小さな傷でも目立ちやすいため、退去後の原状回復時に確認しておきたいポイントです。
大きく破れている場合や下地まで傷んでいる場合は、部分補修ではなくクロス張り替えを検討した方がよいこともあります。
6.壁紙を部分的に補修する
壁紙が一部分だけ剥がれていたり、汚れていたりする場合は、その箇所だけ補修する方法もあります。
全面張り替えに比べて費用を抑えやすいため、状態によっては有効です。
ただし、色や柄が大きく違うと補修箇所が目立ってしまうので、既存の壁紙とのバランスは確認したいところです。
7.照明器具を交換する
古い照明器具をLED照明に交換すると、室内が明るくなり、築古感を和らげられることがあります。
引掛シーリングに対応した照明器具であれば、比較的交換しやすいものもあります。
ただし、配線工事や器具の新設など、電気工事士の資格が必要になる作業は自分で行わず、電気工事業者へ依頼しましょう。空室の通電範囲やブレーカーの扱いは、空室中の電気・ブレーカー管理も確認してください。
8.便座を交換する
便器本体はまだ使えるものの、便座だけ古いというケースもあります。
対応機種であれば、便座だけ交換することでトイレの印象を改善できます。
普通便座から暖房便座や温水洗浄便座へ変更する場合は、電源や給水位置なども事前に確認する必要があります。
9.防草シートを敷く
戸建て賃貸では、庭や建物まわりの雑草管理も大きな負担になります。
防草シートを敷いておくことで、草刈りの頻度を減らせる場合があります。
空室中の管理を楽にできるだけでなく、外観をきれいに保ちやすくなるのもメリットです。
砂利と組み合わせると、見た目を整えやすくなります。
10.簡単な塗装をする
木部や小さな外構部分など、状態によってはDIY塗装で見た目を改善できる場合があります。
例えば、
- 木製フェンス
- 室内の棚
- 小さな建具
- 物置の一部
などです。
塗装前に汚れや古い塗膜を落とし、適した塗料を選ぶことが大切です。
一方で、外壁全体や屋根、高所作業は危険を伴うため、専門業者へ任せた方が安心です。
DIYで使う道具を揃えておくと便利
築古戸建てを管理していると、細かな修繕が発生することがあります。
そのため、
- 電動ドライバー
- 脚立
- カッター
- メジャー
- コーキングガン
- ドライバーセット
など、基本的な道具をまとめて持っておくと便利です。
DIYや修繕で使う基本的な道具については、「戸建て大家が持っておきたい便利グッズ10選|管理・修繕が楽になる道具」も参考にしてください。
DIYするか業者へ依頼するかの判断基準
大家自身でDIYするメリットは、修繕費を抑えやすいことです。
ただし、何でも自分でやれば良いわけではありません。
次のような作業は、専門業者へ依頼することをおすすめします。
- 電気配線を触る工事
- ガス設備
- 大規模な水道・配管工事
- 屋根や高所作業
- 構造部分の補修
- 雨漏り原因の特定
- シロアリなど建物全体に影響する問題
雨漏りが疑われるときは、屋根へ上ったり天井に穴を開けたりせず、まず空室中の雨漏りチェックと発見時の初動に沿って安全確保と記録を行い、原因調査は専門業者へ依頼しましょう。
DIYで失敗して修繕費が高くなってしまっては意味がありません。
「自分で安全にできる範囲だけやる」
という考え方が大切です。
空室対策とDIYを組み合わせる
DIY・修繕は、単に壊れたところを直すだけではありません。
清掃や小さな修繕を積み重ねることで、物件の印象を改善し、空室対策にもつなげることができます。
築古戸建ての空室対策については、
DIYだけでなく、空室を減らすための改善策をまとめて知りたい場合は、「築古戸建ての空室対策10選|大家ができる低コスト改善策を解説」も参考にしてください。
まとめ
築古戸建てでは、
- コーキング補修
- 網戸張り替え
- 蛇口・シャワーヘッド交換
- ドアノブ・建具調整
- 壁の小穴補修
- 壁紙の部分補修
- 照明交換
- 便座交換
- 防草シート施工
- 簡単な塗装
など、大家自身で対応しやすい修繕があります。
すべてを業者へ任せるのではなく、簡単な作業は自分で行い、専門性や危険性が高い作業は業者へ依頼する。
この使い分けが、築古戸建ての修繕費を抑えるポイントです。
網戸と壁の小穴を詳しく直す
DIYしやすい作業でも、部材の種類と傷みの範囲を確認してから始めると失敗を減らせます。手順と業者へ任せる判断は、次の記事で詳しくまとめています。

